【2021】デスハナのはなし。【小さな画家、イクリスタ】
@ft_kabe No.96『ちいさな画家、イクリスタ』
— ちるる (@Slow_Chiruru) 2021年5月9日
ありがとうございました。
主に僻地の周囲チャに生息してました。全14枚の絵画と共に、お楽しみ頂けていたならうれしいです。 pic.twitter.com/YCUODD83YG
~おことわり~
・この記事には、キャラクターの死亡描写などがあります。苦手なひとは見ないでね。
・なるべく配慮したつもりですが、ログ公開NGなど何かあったら(@slow_chiruru)までおねがいします。
準備
Artbreeder、楽し~~~!!! 急に何?
Artbreederは人工知能を上手いことコネコネして綺麗な絵や不思議な絵を創りだせるすごいサイトです。AIは絵が上手すぎるので初見のショックには気を付けてください。
それと、今までの参加フタハナ2.3回(殆どロールしないレベルで参加してました)で、「なんか移動力余るし、探検楽しいけど僻地に行く理由があんまり無いのってちょっともったいないな~」と思っていました。オープンワールドゲームだと地図の端っこまでいくタイプ。
『Artbreederのスゴさを見せたい』と『僻地になんかあったらうれしいよね』が合体して、『マップ画像で絵画を描いて回る絵描き』をやろう!と思ってやりました。
おえかきだいすき イクリスタちゃんです! pic.twitter.com/2iHC6L9wdE
— ちるる (@Slow_Chiruru) 2021年5月9日
かわいいね。手癖~~~って感じのキャラになりました。名前は、私が使ってきたお絵描きソフト「sai」と「CLIP STUDIO」からとりました。エゴサ精度も高い。(私はいやしいので、キャラ名でよくエゴサをします。つぶやき見てます。ありがとう…!!!!)
そして大事な『絵画』の準備。こっちはArtbreederを無心で回しながら、「あっ今の良いな」と思ったものをピックアップして保存、各地形に合わせてこの絵にしよう~と選別を重ねました。
最初はマップ画像にど~んと出す予定だったんですが、準備をしてく中で色々なアドバイスを受けた結果、キャンバスを置いてその中に絵を置くことで「これは景色じゃなくて絵だよ」というのがめちゃめちゃ直感的になりました。
*フタハナ*開幕
ウオオオ~開幕だ~~~ドコドコドコ!!そして怒涛の自己紹介ロール!一瞬で形成される同盟や顔なじみ感!!…まだこの島で何も描いてないイクリスタが「画家でーす!」ってアピールするのも何か変かな~とか思っていたら、完全に乗り遅れました。流れに乗れないのはいつものことだけどネ…。
しかーし!、今回は今までと違って「成すべきこと」をしっかり準備済み…!!慣れない手つきでソロールをもちもちやり始めました。ちなみに移動力がめっちゃ少なかったので『僻地』オンリーはやめて見つけやすい場所とそうでない場所を折衷することにしました。
◆イクリスタ、二度死ぬ。
一度目、拠点ですやすやしてたら殺戮者の方に殴られて、全逃走もあえなく即死。飛行機能つきの武器を装備したままだったのでProtectにならずDangerのままだったんですね。
二度目、中央街でソロール準備してたら行きずりの方に殴られてまた即死。拾い物装備をPOW/AGI特化型にしてたり、とことこ歩いてDangerのままテキストどこだっけ…とかしてたからですね。
ちるるさんは反省してください。はい…すいません…。
どちらも、《誰かに助け起こしてもらう》という、フタハナらしいロールができました。終わった今は笑顔でそう言えるけど、当時の心境はなかなかにズベズベでした。花は見つからないわ、今後どんどん減っていくよ~というアナウンス、戦人(いくさんちゅ)たちの「殺す気も死ぬ気もないならもう花束作ってるはずだよな???」という言葉がも~~追い打ち追い打ち!交換や譲渡をしないとまるで集まらないのでPLがだいぶ弱っていました。さらなる抉りがあるとも知らずに…。
(反省:"そういうバランスのゲーム"なのだから、食わず嫌いせず交渉なり何なりどんどん動いて声をかけるべきなのだ)
◆ソロール、おともだちができる。
いいかんじの場所を見つける→3,4チャットぐらいのソロールをしてマップ画像を置く→去る。というサイクルを繰り返してたところ、興味を持った可愛い子が話しかけてきてくれました。このあと『おえかき』を教えて、フタハナ島で最初のお友達に。シリーンちゃんはその後『おえかき』を他の子に教えたりして広めてくれていたそうです。
◆ソロール、なんとファンまで出来た。
なんと、イクリスタが各地に描き遺してきた『絵画』を見て声をかけてくれる人がいました。嬉しすぎる。少年も歩き回って花を集めていたようで、この時は気を付けてねと送り出したけれど、後に、「絵を見せたい相手がいた」(辛い)というのでお絵描きを教えて、イクリスタの絵を描いてもらったりなどの交流がありました。
なんとその後、花探しと並行して14枚全部を探してロールしてくれていました。自分がやっていたことが他人にこんなにも影響を与えているんだと思うと…すごいね。
この島の誰しもが、誰かの心を動かしていて、確かにフタハナ島にはキャラクターが「いきて」いました。ほんとうにすごいゲームだよ。
◆おともだち、天に。
【あらすじ】戦争で何もかも失ってフタハナ島に来た天蓋族の兄妹(上のシリーンちゃんが妹)は、『戦争屋』に宣戦布告。お前だけは絶対に倒す!と孤軍奮闘するも、このデスゲームにおいて"孤軍"はあまりにも無力だった…。つらいね…。
誰かが「戦争を憎む人が、戦争をさせないために"戦争する"なんて皮肉だねえ」と言いました。正しい…正しいけど、故郷で『戦わなければ虐殺されるだけ』な境遇だった天蓋兄妹にとって、戦う以外の道は見つからず。つらいよ…。
もうベシャベシャです。PCよりPLの方が泣いています。この後、イクリスタなりに考えて、すこしでも救われてほしいという想いの元、ブーケの絵を兄妹2人に1束ずつ手向けました。(仕様により片方に2つ入ってしまいましたが。)
死にたくなったと思ったら誰かに生きる希望を貰って…と思ったら先立たれてまた死にたくなったり、感情も決意もジェットコースターのように乱高下しています。ムオオオ~~~。
そのあと、【最期まで人らしくある為に集団ジ〇ツをしよう】と呼び掛けていたヨママさんと話をしたり。
◆枕を濡らして、寝て起きて。
メッセージが来ていました。
起きてまた泣きました。こんな短期間で「死ぬ!生きる!死ぬ!生きる!」ってなるのは心がぶち壊れるよ。フタハナは危険なゲーム!!
こうなったら、今まで避けていた全体チャットだの陣営だのを全部駆け回ってでもブーケを集めてやる!!と決意した朝。まずは今まで巡ってきた道をもう一度巡る旅に。
雪に埋もれて(マップ画像の上書きで消えて)しまったキャンバスを掘り起こしてちょっと離れた場所に置き直したり、とかもしました。
◆旅の終わりに。
あらかた周って島の南東はしっこに建てた拠点(アトリエ)に帰ってくると、拠点と同じ座標に見知らぬ亡骸が!!!ナンデェ…
イクリスタはお人好しだし、これ以上目の前でヒトに死んでほしくないので、助け起こしたり治療したりご飯をあげたりしました。彼女は、「自分には無用な偽装のブーケがある、貴方、欲しいか?」と語ります。イクリスタ自身も、偽装アビリティで『七色のブーケ(の絵)』や色々な『絵』を創って手向けていました。もっと陽の者であれば生きている人と絵をやりとりしたかった…。気づけば亡くなった人に手向ける絵ばかり描いていました…。
なので、「生還を目指す。でももししぬならいっぱいのブーケに埋もれてしにたいなあ」と思っていたイクリスタは偽装のブーケを欲しいと答えます。
ロールのとおり、半端ない量のアイテムがイクリスタのバッグに詰め込まれ…その中には………
七色の向日葵のブーケ:いつの間にか持っていた、七色の向日葵を束ねたブーケ
あっぐあっオア、グオアアアア… おああああ~~~
…しつれいしました。
後で分かった事なのですが、マイヤちゃんは『他人の"欲"を満たすために生きている(他人に望まれたことはなんでもする)』という子(あぶないかおり!)であり、ヒトを助けたり、逆に攻撃したりなど、色々なお願いを叶えてきた子で、ここで死んでたのも申し込まれた決闘を受けたからでした。
そして、今際の際に『ブーケが欲しい』というイクリスタの"欲"を迷わず叶えて花畑に… ちがっそんなつもりじゃ…
…
イクリスタは決意しました。みんなが「生きた」軌跡を、遺すこと。まだ生きている自分にしか出来ないことを、絶対にやり遂げると覚悟を持って。
◆最後の日
全部にケリをつけます。
当時、戦闘が激化していて近寄れなかったヨママさんの弔いから。
次に、何度も来たシリーンちゃんの墓標に、こんどこそ最後のお別れを。
(※記事にはまとめてないけれど、『約束を果たしに来た』という男性が亡骸に火を付けて火葬するなどのことがありました)
南東の隅に住んでいた隣人たち、奇妙な縁が繋がった方、色んな人達を描いたり。
名前も知らない、それでも自分のことをすごいと言ってくれた少年に、それがどれだけわたしを救ったのか、大きい存在であったかを伝えてお別れをしたり。
そして、最後の仕事。この島で描く最後の絵は、イクリスタにブーケを託してくれたマイヤちゃんの、大きくて元気な向日葵畑の絵でした。
…
こうして、イクリスタのフタハナは終わりました。
故郷でこれを誰かに話しても信じて貰えないでしょう。それでも、絵で、言葉で、文字で。彼女はすべてを遺していきます。
オマケコーナー
◆なんかめちゃめちゃ画家キャラダブってて笑った。
でも、描く絵の方向性とかが多様で、個性があってすごくよかった!本当は画材分けて分けて~みたいな絵描き同士だから出来る絡みもあったと思うけど、お互い気難しい孤独な絵描きオーラを纏っていたのでそういう日常パート的な絡みは無かったものの、大事なシーンでよい絡みができて嬉しいです。
◆手向け、同じ座標に死んでる人が複数いると対象を選べない。
◆後ろ向きのアイコン、めちゃめちゃ良い。
なんで本編前に作らなかったんだろう。表情が見えないアイコン、めちゃめちゃ大事です。おかげで本編のシリアスロールをほぼアホ毛とキャンバスで乗り切る羽目になりました。
冷静に考えるとポテチキ食いながらデスゲームのクライマックスを見てるのは完全にヤバいので、結局食べなかったらしい。
◆ありがとう話と、ごめんなさい話
『誰かに見て貰えてるんだろうか』『自分のロールは邪魔なだけではないのか』という気持ちでPLは苦しんでいました。そんな中で、ソロールに反応してくれる人や、絵を見てロールに使ってくれた人がいて、『自分のやってきた行動やソロールは無意味ではなかった』という事実で、本当に本当にPLは救われました。この場を借りて、本当に本当に、心からのお礼を申し上げます。
実のところ、フタハナは『全チャで人気者になれないと終わるゲーム』だと思ってました(過去形)。新しい学校で一日目に友達作れる奴と作れない奴の差、みたいな。今思えば全然そんなことはなくて、この誤解は例えるなら『糸だけ垂らしてるけど魚釣れね~~!』って感じ。エサをつけたり、竿捌きで活きのいいエサを演じて初めて魚が食いつくように、自分から動かないと他者との関わり/ロールは産まれなくて、それは全チャだから/白チャだからは一切関係ないのでした。
今回ロールにお付き合い頂いた方の中には「全チャ見てないです」って人や「白チャメインです」って人がいっぱいいて、このゲームに参加・楽しむうえで全チャは必須要素ではない、ということ、当然と言えば当然なのですがいまさらの気づきでした。
同じような「誰も見てないかも…」という気持ちに苦しむ誰かがいたら、そんなことはないんだよと、声を大にして言いたい。全チャの流速には変わらずついていけないかもだけど、ソロールや白チャに積極的に反応したり、ロールを残していったりしていきたいな。